鉛筆・ペンでは字が上手に書くことが出来るのに、なぜか、毛筆は上手く書くことが出来ないという人は多々います。毛筆は字として、とてもカッコいいのに、上手くかけなくて苦労している人もいるでしょう。
これは、鉛筆・ペンと筆の使い勝手が違ってしまうためです。鉛筆やボールペンで字を書くとき、力をどれぐらい入れたか入れないかによって、字が綺麗になる、汚くなるということはありません。しかし、筆は少し力を入れるか入れないかの力加減によって、大きく異なってくるのです。
筆の場合はボールペンや鉛筆よりも、字体や雰囲気などを表現することがしやすいです。色々な方法や技術もあるので、それらをしっかりと学ぶことで、より上手にカッコよく書くことが出来るようになります。しかし、鉛筆やボールペンの場合は、表現の幅が狭いため、そのような技法は必要ありません。
また、毛筆には、色々な筆法があります。例えば、直筆です。筆の先を紙にたいして、まっすぐにたてて筆圧を均等にして書くようにします。とても好まれている筆法です。これは、丸みを帯びた強い線になります。また、側筆は、筆の先を紙に対して少し傾けて書きます。角張った感じの扁平な線になります。
このように、毛筆は、鉛筆やボールペンと違い、紙に対して筆をどのような角度にするかということで、まったく違った印象の字を書くことが出来るのです。
また、筆はボールペンや鉛筆と違って、毛先が柔らかいです。そのため、軸をたてて書きますが、ボールペンなどは先が硬いので寝かせるようにしないと書くことが出来ません。それも大きな違いです。
その他、毛筆は上手に書くことが出来るようになってくると、筆の弾力を利用することが出来るので、抑揚がある字や、太細を自由自在に書けるようになります。また、かすれや、濃淡なども、毛筆でなければ出せないものです。まるで一つの絵のような雰囲気をつくりだすことも出来るのです。
このように、毛筆と鉛筆・ペンの違いは様々なものがあります。

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