大事な人に手紙で気持ちを伝えたいけれど、うまく伝えるためにどう書けばよいだろうか

と悩んだことはありませんか。パソコンやタブレット、スマートフォンが続々と普及し、メールやネット、アプリだけを使って連絡を済ませることが当たり前の時代です。手紙の書き方または字の書き方なんて、忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか。
それではいざという時に困ってしまうことがあります。

もっと身近な場面を例にしてみましょう。ビジネスにおいては、お得意様にお手紙を出したいという場合や、営業周りをする中で何かもっと営業先で印象に残るような手紙を残したいという場合があります。
また、親戚や知人、地域のつきあいでも、日頃お世話になっている方々や年上の方への手紙を書くときなどに、失礼のないようにはどう書けばよいかと考えてしまいますね。

では、丁寧でかつ印象に残る字とはいったいどんな字でしょう。
一番はじめに思い浮かぶのは、書道の美しく迫力のある字ではないでしょうか。

書道とは毛筆で芸術性や美しさを表現したものです。筆で字を習うものが習字や書写であり、日本では小学校で必ず習うことになっています。習字というと、筆に墨汁を染みこませて、文鎮で留めた半紙に書く前の背筋のピンと伸びるような静粛な気持ちを思い出しますね。毛筆はそういう緊張感も含めた様々な感情が正直に字に表れやすいのかもしれません。

しかし現代では、普段から筆を使っているという人はほとんどいません。カラーペンやシャープペンシルが主流で、鉛筆でさえ使っているという人は昔と比べると少なくなってきています。
そんな今だからこそ、毛筆は字としてカッコいいのです。相手の心に響くのです。そしてそれが習得したものならば、丁寧さと美しさも兼ね備えられるのです。

毛筆とは動物の毛で作られた筆で、歴史がとても古いものです。最初の毛筆は2000年以上前とされていて、中国の湖北省随州市から春秋時代の毛筆が発掘されています。また、新石器時代晩期には毛筆のようなものが使われていたともいわれています。毛筆には深く濃い歴史があり、そういった背景が印象的で味わいのある字を生み出しているということがよくわかります。

相手に伝えたい大切な気持ちに、さらに歴史の重みを乗せて相手へと運んでくれるのが、毛筆で書いた手紙なのです。パソコンで入力して印刷したもので済ましたくないような場面では手書きで、それも毛筆がベストでしょう。

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